【本と経済】資本主義は「余剰」から生まれた?

2021年3月30日火曜日

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資本主義は「余剰」から生まれた?


「父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話」によれば、我々が現在営んでいる経済活動である資本主義(市場経済)は、全て「余剰」から生まれたとの事。

サピエンス全史でもそうですが、そもそもなんでこんな生活しているんだっけ?のそもそもが人間が人間としての機能を持ち始めたくらい前まで遡ると意外と、あぁ、言われてみればそうだよね、と言う結論に行きつきます。


「余剰」とは何か?


人間は元々狩猟で生きていましたが、ある時イノベーションが起きて農耕が発明されました。
農耕が発明された事で、作物の取れ高によっては、その時に食べ切らなくても、次のタイミングまで保管する事が可能になりました。
これは、狩猟時代には食べ物が腐ってしまうために不可能だった事です。

この「余剰」をどう扱うか?を発端にして、保管する倉庫が生まれ、倉庫を管理する人が生まれ、倉庫にどれだけ保管しているかを証明する証明書が生まれ、証明書によって作物を引き出せる信用のためにお金が生まれお金を保障するために国家が生まれ、国家を信用させるために宗教が生まれ、それでも反乱する人たちを抑え込むために軍団が生まれた。

この「余剰」をどれだけ持っているかで格差が発生します。

お金の価値はどんどん変わる


この話しを聞くだけでも、ずっとモヤモヤしていた事が、そりゃそうだよなぁの話しですよね。

2019年くらいから、お金って結局「信用」だよね、と言う話しが我々のような一般人でも知る話しとなったように思いますが、それ以前ってそんな感覚は全然なくて、一万円札を燃やす映像がショッキングな映像として映っていました。

何やってるの!勿体ない!みたいな。
もちろん、勿体ないのに変わりないのですが、昔のようには一万円札と言う物体に価値を感じなくなっていませんか?
物体としての一万円札よりも、必要な時に必要な数字を動かす事でまたは知り合いに頼む事で、自分が必要としている物事が行う事が出来るかの方が大事。

おそらく我々が生きている間に市場経済がなくなってしまう事はないのでしょうが、お金が「信用」を元に出来ている手段である以上、人々の「信用」の形が変わればそれに応じてお金の形も変わらざるを得ないと言うことは覚えておいたほうが良いかも。


参考図書





今週の気になったニュース


最近このような記事が多く、私も含めた人々がようやく、自分たちが今までどれだけいろんな社会の仕組みに騙され続けていたかということに気づき始めたように思います。

支払うべき価値に関しては、それが100万円であったとしても払うけど、支払うべきでない価値に関してはそれが例え100円であっても払いたくはないし、その気持ちで自分に行っている全てのことを見直し初めているように思います。

お金に関することが全てデジタル化されると自分が何にどれだけお金を使っているのか、如実にわかることになるので、実は節約につながる。

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