何を食べれば痩せるの?ではなくなぜ太るの?
ダイエットをしていると、「何を食べたら痩せるのか?」という疑問というか
願いのようなものに誰しもぶつかります。
しかし、我々が問うべきは、「何を食べればよいか」ではなく、
本来生物は太るような食事をしないはずなのに、「なぜ人間は太るのか?」
という問いであるようです。
本書はバッタの観察実験をはじめとして、コオロギ、ラット、ゴキブリ、クモ、イヌ、ネコ、ショウジョウバエ、マウス、サル、オランウータン、ヒト、様々な生き物の食欲を研究しています。
そこからなぜ人間が太るような食事をしてしまうのかを解き明かしています。
私たちがなんで太りたいと思って食べていないのに太ってしまうのか、その理由を知りたい人はぜひ読んでみてください。
願いのようなものに誰しもぶつかります。
しかし、我々が問うべきは、「何を食べればよいか」ではなく、
本来生物は太るような食事をしないはずなのに、「なぜ人間は太るのか?」
という問いであるようです。
本書はバッタの観察実験をはじめとして、コオロギ、ラット、ゴキブリ、クモ、イヌ、ネコ、ショウジョウバエ、マウス、サル、オランウータン、ヒト、様々な生き物の食欲を研究しています。
そこからなぜ人間が太るような食事をしてしまうのかを解き明かしています。
私たちがなんで太りたいと思って食べていないのに太ってしまうのか、その理由を知りたい人はぜひ読んでみてください。
「食べたいもの」を食べて完璧な栄養状態のステラ
ステラの食事は驚くほど多様だった。
30日間で食べた食品は20種類近くにも上ったうえ、毎日自然食品と加工食品を様々な組み合わせで食べた。つまり、ステラにはとくにポリシーはなく、その時々に食べたいものを食べているように見えた。
栄養研究所から上がってきたデータも、同じことを物語っているようだった。
ステラの食事に占める脂肪と炭水化物の割合は、彼女が毎日多様な食品を食べ、
日によって食べるものが違っていたことから予想されたとおり、日によって大きく変動した。
だがケリーはその後、ある発見をした。
毎日の炭水化物と脂肪からの摂取カロリーの合計と、タンパク質からの摂取カロリーとの関係をグラフにしたところ、両者の間に固定的な関係が見られた。
つまり、食事のバランスを測るとても重要な尺度である、食事中のタンパク質/脂肪・炭水化物比は、ステラが毎日何を食べようが、ひと月の間ずっと変わらなかったのだ。
それだけではない。「タンパク質1に対し、脂肪と炭水化物が5」という、毎日の栄養素の摂取比率は、ステラの体格の健康的な女性に最適な栄養バランスであることが実証されていた。
ステラは食べ物に関するポリシーがないどころか、自分の健康にとってどんな食事が最適か、どうやってそれを実現するかを知り尽くし、それをこの上なく正確に実行していたのだ。だがステラは自分の食事を、どうやってそこまで正確に把握していたのだろう?多くの食品を組み合わせてバランスの取れた食事にすることの大変さを、ケリーはよく知っていた
プロの栄養士でさえ、コンピュータプログラムを使って管理しなくてはならないほどだ。
ステラは栄養学の専門家だったのだろうかと考える人がいるかもしれない。
ただ……ステラは人間ではなく、ヒヒだった。
本来、人間をはじめとした動物は自分にとって最適な食事を選ぶ能力が携わっていると言います。
動物が優先しているのは、長く生きることよりも子孫を繁栄させること
動物にとっての重要な栄養素とは5つ{タンパク質、炭水化物、脂肪、ナトリウム、カルシウム}で、その中でも特に、重要な栄養素がタンパク質と炭水化物。
このうち動物はタンパク質の摂取欲を特に強く持っているという。
高タンパク質/低炭水化物は、もっとも繁殖能力が高くなり、
低タンパク質/高炭水化物は、もっとも寿命が長くなることが実験により明らかになっている。
ヒトも動物も、「長生きすること」よりも「子孫が繁栄すること」を優先させるようにプログラムされている。
当たり前と言えば、当たり前なのかもしれないけど、動物っていうのは本当に不思議なプログラムです。
このうち動物はタンパク質の摂取欲を特に強く持っているという。
高タンパク質/低炭水化物は、もっとも繁殖能力が高くなり、
低タンパク質/高炭水化物は、もっとも寿命が長くなることが実験により明らかになっている。
ヒトはバッタと同様、タンパク質を摂取することを優先させる。
ヒトはタンパク質が欠乏し炭水化物が豊富なこの世界で、タンパク質のターゲットを
達成するために、炭水化物と脂肪を過剰に摂取し、肥満のリスクを負っている。
ヒトも動物も、「長生きすること」よりも「子孫が繁栄すること」を優先させるようにプログラムされている。
当たり前と言えば、当たり前なのかもしれないけど、動物っていうのは本当に不思議なプログラムです。
タンパク質を摂取すれば痩せる。ただし短命
動物は、タンパク質の摂取を優先させるようにプログラムされていると言います。
本来必要とするタンパク質の量を摂取すると、そこで食欲はストップする。
それ以上は必要がないと同時に、タンパク質の取り過ぎは「タンパク質中毒」と呼ばれる中毒症状すら引き起こしてしまうと言います。
それ以上は必要がないと同時に、タンパク質の取り過ぎは「タンパク質中毒」と呼ばれる中毒症状すら引き起こしてしまうと言います。
必要量のタンパク質を含む食事をすると、炭水化物や脂肪などが足りていない状態でも、中毒症状を引き起こさないために一旦食べることをやめてしまう。
言われてみればとてもロジカルな動きですが、他の栄養素があまりにも足りていない場合には、死んでしまう可能性だってあるのに、食べることをやめてしまうというのは、それほどタンパク質というものが動物が続いていく<子孫を残す>ためには必要な栄養素であるという事なんでしょうね。
言われてみればとてもロジカルな動きですが、他の栄養素があまりにも足りていない場合には、死んでしまう可能性だってあるのに、食べることをやめてしまうというのは、それほどタンパク質というものが動物が続いていく<子孫を残す>ためには必要な栄養素であるという事なんでしょうね。
もし私たちがダイエットしたいならば、タンパク質を多く含んだ<15%>食事を心がける事によって、満腹なのに痩せていくことができるそう。
ただし、それと引き換えに短命になることは覚悟したほうがいいとのこと。
「長生き」することを目的とした場合には、炭水化物で太ることは必ずしもマイナスではなくむしろ、高炭水化物の方が長生きする。
ただし、高脂肪で太るのはご法度とのこと。
また、昔から言われているように、食物繊維は食欲のブレーキの役割を果たし、
食べすぎを防ぎ、腸内微生物叢の餌にもなるとのことで、高タンパクで炭水化物も適量とり食物繊維を取りましょう。
そして、適度な「絶食」で長生きにもなる。
という「やっぱりね!」な結果ではあるけど、それが実証された。
ただし、それと引き換えに短命になることは覚悟したほうがいいとのこと。
「長生き」することを目的とした場合には、炭水化物で太ることは必ずしもマイナスではなくむしろ、高炭水化物の方が長生きする。
ただし、高脂肪で太るのはご法度とのこと。
また、昔から言われているように、食物繊維は食欲のブレーキの役割を果たし、
食べすぎを防ぎ、腸内微生物叢の餌にもなるとのことで、高タンパクで炭水化物も適量とり食物繊維を取りましょう。
そして、適度な「絶食」で長生きにもなる。
という「やっぱりね!」な結果ではあるけど、それが実証された。
参考図書
リンク
今週の気になったニュース
朝食にタンパク質をとると筋肉になりやすいとのこと。
自分が興味を持っているからそう感じるのかここ数年で食事や栄養素に関する研究が非常に進んでいるように思います。