【Netflix】「今、私たちの学校は...」をおじさんでも面白く見れるように独断と偏見で考察

2022年2月10日木曜日

Netflix ドラマ

t f B! P L


超人気。でも、、、

「今、私たちの学校は...」がNetflixの世界ランキングでの上位を取る快進撃を続けています。
2022年2月8日現在では一位。
なんと91か国でトップ10に入る快挙。
これはもう世界的に見てエンターテイメントとして認められた作品と言ってしまっても言い過ぎではないでしょう。

しかし、どうでしょう?
日本のおじさんは、実はイマイチ面白さがわからない、人気の意味がわからないと言う方も多いのではないでしょうか。
つまらないとまでは思わないものの、これ、まぁ好きな人もいるよねのレベルでは?と思ってしまったんだけど、それって俺だけ?と言う方。
残念ながら私はその一人でした。

あまり面白くないなぁと思いながらこのレビューを書くために何度か見返しているうちにあっ!こういう視点で見ると意外と面白いかもと思う見方がわかってきましたので、独断と偏見に満ちたレビューを書いてみます。
イマイチ本作を見ても楽しめない方のお役に立てれば幸いです。


ゾンビものである気持ちの悪さを乗り越える

まず、本作を見る上で一番の問題は「ゾンビものである」ということだと思います。

ゾンビものが好きな方や、ゲームや鬼滅の刃で血が吹き出すような映像にある程度の耐性がある若い方は簡単に乗り越えていくのかもしれませんが、おじさんにもとても辛い。
血が吹き出す映像や、皮膚が剥がれるような映像を平気な顔で見ていられる神経が信じられない。

まず、このどうしても好きになれない部分をどう乗り越えるかが本作を楽しめるかどうかの分岐点になるかと思います。



おじさんにおすすめの「気持ちの悪さ」の乗り越え方


まず、本作を何のために作られたものかということを独断と偏見で
若くまだ認知度の低い俳優を世界に売り込むために作られた作品
と定義づけます。
私はこう定義することで、様々な事が許せるようになりました。



AIを活用すれば変な動きが簡単に作れると力説するドワンゴ川上さんに激怒する宮崎駿さん。「生命への侮辱」。結構話題になりましたね。これ。

ゾンビは若く無名な俳優をみずみずしくフレッシュに見せるための演出

ゾンビはとても気持ち悪い演出がたくさんされますが、それらが、
「若く無名な俳優をみずみずしくフレッシュに見せるための演出」だと割り切るとすこし納得がいきます。

ゾンビがグロテスクであればあるほど、俳優のフレッシュさが際立つようになりますし、ゾンビから逃げ惑う俳優たちを応援する気持ちが俳優そのものを応援する気持ちにすり替わる。

そう思うと、ゾンビの気持ち悪さはいったん見ないようにすることも可能になり、逆にゾンビから逃げ惑う俳優たちをどう写しているかに集中できるようになります。

監督自身も言っているように、真っ赤な血が緑色の制服に飛び散る演出で、コントラストをハッキリと出しフレッシュさを演出していたり、全ては俳優を魅力的に見せるための演出であると思えば血が血でなく見えてくる。(かも?)

「気持ちの悪さ」を乗り越えられれば楽しめる世界観


気持ちの悪さをもし乗り越えられれば、見えてくる魅力があります。
私が感じた本作の魅力は以下の通り

1)若くフレッシュな俳優が躍動していて男も女もみんなかわいい

若くフレッシュな俳優が躍動していて男も女もみんなかわいいです。
たぶん、意図してやっているのだと思いますが、You Tubeなどで役柄とは別な見た目で出演しており
より可愛らしさが際立ち、本作がつまらなかったとしてもかわいい子達を見たくて見てしまう。

それぞれが告白などして気持ちの悪い世界の中にもキラキラした世界を作り上げてます。
個人的には、おデブのユ・ジュンソンと、アーチェリーを習ってた勝ち気な女の子パク・ミジンの恋が悲しい結末ではあったけどとても好きでした。





2)ドローンの魅力に気づく

エピソード5で、生徒たちがドローンで学校の中や外の様子を捜索するシーンがあります。
改めてですが、ドローンってちゃんと飛ばせるといろんな可能性のあるデバイスなんだと認識させられます。
またエピソード11でもドローンでゾンビに攻撃する。
高周波の音を出してゾンビたちを誘導して爆撃します。
どんどん人間が操縦しないもので戦争ができる時代になっているんでしょうね。




3)パンデミックになったときに本当に大事なものは何かを考えるキッカケになる

パンデミックになったときに、必要になるのってやっぱりトイレと水、そして外部との連絡手段。
子供から携帯電話を取り上げて集めるってやっぱり害でしかないということが良くわかる。




4)パート2があると考えるとパート1を許せる。

進撃の巨人も最初の話しだけだと壁の中で巨人と戦っているだけで、結局何が言いたいんだろう?と思う話ですが、
どんどん「世界は実は」的な壮大な話になっていきます。
本作も、パート2があるとすると、このパート1はゾンビとガチャガチャやっているだけだけど、パート2で回収される伏線なのかも?と割り切れるかも。

ウィルスが出来た経緯は、一応ハッキリしてしまっているので、そこは謎にはならないのかもしれないけど、ほとんどがゾンビになった世界でゾンビ対半ゾンビとか、ゾンビの王とかになってゾンビを先導するなどはあるかも。

パート2が「世界は実は」的な広がりを見せてくれるとパート1が名作になりえる可能性は高いなぁと思いつつ、これだけだとなんとも言えない進撃の巨人パート1感がある。
巨人が実は元は人間で、ずっと仲間だと思っていた人が自分の大切な人を食べた巨人だった。的な終わり方。




最後に

学校のいじめの問題や、セウォル号をモチーフとした大人は信用出来ない的な話しや、高校生がトイレで子供を産んでしまう話しや、YouTuber的な人の話しや、先生の話や、議員の話し、親が助けに行ったけどゾンビになってしまった話しなどエピソードとして盛りだくさんに盛り込まれているのですが、そのどれもが中途半端で消化不良。
ストーリーとしてはこれは考えさせられた、とか感動したみたいなシーンはほとんどなかった。
それでもやはり、役者のフレッシュさや、ゾンビの動きの演出や、映像の撮り方などでこれだけ世界に認められる作品を作れるのはすごい。
日本のゾンビものではI am a heroなどもそうですが、終わらせ方は結構難しいのかもしれません。
そういえばあれも半ゾンビとして映画では有村架純さんが演じてましたね。

これだけ多くの人に認められた作品ですので間違いなくエンタメとしては面白い。(はず)
ただ、気持ちが悪い。
それを乗り越えられるかどうかが一番の壁です。


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