日本でもリメイクの噂
日本でも梨泰院クラスがリメイクされる事が決まったとの事で、ブームには乗り遅れたけど、梨泰院クラスってどんな話しなの?をサクッと知りたい人向けに本記事を書きます。
ネタバレ含みますので、内容を知りたくない!と言う方は先にドラマを見ていただくことをおすすめします。
20秒でわかる梨泰院クラスのあらすじ
パク・セロイは、自分の中の正しさを曲げない青年で、チャンガという大手飲食店の会長であるチャン・デヒの息子チャン・グニョンとイザコザを起こして高校を退学させられてしまう。その後、グニョンは、セロイの父親を誤って轢き殺してしまうが、会長デヒの圧力で警察にも捕まらない。怒ったセロイはグニョンに暴行し捕まってしまう。投獄中、会長デヒへの復讐を誓ったセロイは出所後7年かけて飲食店を開く。セロイは飲食店「タンバム」に集まってきた仲間たちと共に韓国1の飲食店を目指して会長デヒと戦っていく。
各話をエキストリーム解説
これから見ようとしている方向けにだいたいどのエピソードでどんな事が語られるのかをエキストリームで書いていきます。
どの話しをどう見ればいいかの参考に。
各話の「エピソード」部分をクリックいただくと詳しい解説に飛びます。
エピソード1 :父親が殺されセロイ捕まる。チャンガとの因縁のはじまりエピソード2 :出所後、7年働いてセロイは梨泰院にお店を開くーーー ここまで、セロイとチャンガ会長デヒとの因縁を描く ーーーエピソード3 :セロイ、チョ・イソと出会うエピソード4 :チョ・イソはセロイを好きになり店で働きたいと言う。エピソード5 :チョ・イソは店を人気店にする。エピソード6 :会長デヒはセロイの店「タンバム」を訪れる。エピソード7 :セロイはチャンガの株を買っていた。エピソード8 :チャンガにビルを買われたセロイは、新しいビルを買う。エピソード9 :イソ、チャンガにスカウトされる。エピソード10 :息子グンウォン、会長デヒに捨てられる。エピソード11 :イソ、セロイにふられる。エピソード12 :セロイ、新しい投資家から投資を受ける。ーーー ここまで、セロイとイソはタンバムを大企業にする過程を描く ーーーエピソード13 :セロイのIC(梨泰院クラス)大企業になる。エピソード14 :イソ、誘拐される。エピソード15 :セロイ、イソを救うため土下座する。エピソード16 :最終回。ーーー ここまで、セロイとイソは両思いになれるのかを描く ーーー
なぜ人気になったのか?
あらすじを読んでいかがでしょうか。
面白そうですか?
私は正直あまり興味のないジャンルでした。
復讐とかにも興味ないし、韓国No1の飲食店になるとかにも興味ないし。
私と同じような方にとっては、第二話までは正直つまらないドラマかと思います。
でも、そこで辞めずに第3話の途中、なんなら第4話からでも見てみてください。
基本は、復讐劇がベースになるのですが、全く別の楽しみが増えていきます。
このドラマがなぜこれほど人気になったのかを独断と偏見で評価すると
1)復讐劇としての面白さ
2)企業を大きくする過程での韓国の資本主義を描く面白さ
3)チョ・イソを始めとしたセロイに影響され成長していく人々のキャラクター
4)セロイ、イソ、スアの3各関係の恋愛ドラマとしての面白さ
5)ニーチェ哲学を元に構成されている面白さ
の5つの要素かと思います。
それぞれ簡単に見ていくと
1)復讐劇としての面白さ
チャンガの会長デヒがとにかく嫌なやつでセロイを追い詰めていきます。
最初の数話は、本当にデヒが嫌いで嫌いで。
息子グンウォンも本当にアホなやつで嫌いで嫌いで。
でも、そのあとも見続けていると、勧善懲悪な話しではないのかも、、ということがわかり始めます。
5)にもつながりますが、「敵=悪いやつ」ではない面白さに気づきます。
2)企業を大きくする過程での韓国の資本主義を描く面白さ
小さな飲食店で、大企業に立ち向かうというところももちろん面白いのですが、現実的には無理だよねぇと思っていたら急に株の話しだとか投資家の話などが出てきます。ちょうど2020年の頃は日本の一般人でも資本主義の中でやっていくためには、ただ頑張って働いていますではダメだよね、ということに気づき始めたころ。「戦う=頑張る」だけではない、ということを改めて考えさせられます。
3)チョ・イソを始めとしたセロイに影響され成長していく人々のキャラクター
セロイをサポートするメンバーはそれぞれが個性的でとくにチョ・イソは生きている意味を見いだせないでいるキャラクターです。5)にもつながりますが、セロイに影響され成長していくキャラクターたちの物語も本作の見どころ。
4)セロイ、イソ、スアの3各関係の恋愛ドラマとしての面白さ
4話以降は、復讐劇と同じくらい重要な要素としてイソがセロイを好き、セロイはスアを好き。スアはセロイが嫌いではないけどまっすぐ向き合うことはできないといった三角関係も話を形作っていきます。
正直この面白さがなく、単なる復讐劇だったら見る人はかなり絞られてしまったドラマだったと思いますが、これがあることで単なる復讐劇にはならなかったのがこのドラマの勝因の多くを占めているかと。
5)ニーチェ哲学を元に構成されている面白さ
ドラマの中でも、チョ・イソが読んでいる本としてニーチェが紹介されますが、全話を通してニーチェの哲学をベースにした逸話だと思われるものが多く散りばめられます。
セロイはおそらく超人思想をベースとしたキャラクター
チョ・イソはニヒリズムに侵された現代人を象徴するキャラクター
セロイは、会長デヒを憎みながらも尊敬している(ニーチェの「戦争と戦士」)
永劫回帰「何度でもいい、このむごい人生をもう一度」が基本のテーマ
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