主な登場人物
チョ・イソ(キム・ダミ):パク・セロイに恋をしタンバムのマネージャーとなる。
チャン・デヒ(ユ・ジェミョン):チャンガの会長。お金と権力でセロイを抑えつける。
チャン・グンウォン(アン・ボヒョン):会長デヒの息子。セロイと因縁を持つ。
チャン・グンウォン(アン・ボヒョン):会長デヒの息子。セロイと因縁を持つ。
オ・スア(クォン・ナラ):セロイの初恋の人。
あらすじ
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タンバムのビルを買い上げられ営業が出来なくなりそうなセロイは会長のデヒに呼び出された。デヒに営業を続けたければ、土下座して謝れと言われる。
「高校やビルから俺を追い出しただけで、あんたは俺から何も奪ってはいない。真の強さとは人から生まれます。俺はもっと強くなります。」
「商売が出来なければ人もいなくなるぞ。」
「人がいるから商売ができるんです。」
「覚悟しろ」
「受けてたちます」
「最後のチャンスだった。後悔するぞ」
そんな時、グンスは自分の家とセロイの過去の出来事を聞いてしまう。セロイは気にしなくていいと言うがグンスは心から謝る。
タンバムのメンバーでクラブに来た一行は黒人のトニーがクラブへの入店を断れてしまう。
韓国人だといくら言っても信じてもらえない。
イソは、アフリカ人がダメなら他に行こうと言う。
父親が韓国人だから韓国人だ!と言うトニーに、「どこが韓国人なのよ!」と言い放ってしまうイソ。
次の日、そのクラブにイタズラ書きをしまくるセロイ。それを見つけたイソとヒョニ、スングォンは心から呆れる。
敏腕ファンドマネージャーであるイ・ホジンは、タンバムを畳んでカン専務への投資に集中すべきだとアドバイスする。
このままでは、店は追い出され、別な場所を見つけてもまたビルを買い上げられて堂々巡りになる。
同じ時、グンスはイソに言う。
「店を移転せずに続けるのがいいよね?僕は店を辞めようかと。家に戻る代わりに社長の邪魔をするなと父に言う。それがいいよね?」
「そうして。そうしてくれたら嬉しいわ。」
「お前って、ひどいよな。」
次の日、セロイはカン専務に会う。
チャンガに投資した10億を回収すると言う。
「その、店を辞めます。」
「理由は?辞める理由がお前の父親や兄貴の事なら辞めるな。お前はかわいい弟だ。」
イソが割り込んで言う。
「グンスは辞めるのを条件に父親と取引するって。店を続けさせてもらうの。権利金が返ってきても店舗を移ったら何だかんだと億単位の損になります。ここで続けるのが最善策です。グンスが辞めれば済むわ。」
セロイはイソを睨みながら言う。
「お前の意見は?」
イソは続ける
「もちろん賛成ですよ。グンスも気まずかっただろうし、社長も気遣って、、」
セロイは、イソの胸についているマネージャーのバッジを引き剥がすと冷たい目で言う。
「お前は、マネージャー失格だ。」
「情?いつまで情で動くつもりですか?人に振り回されていてはフランチャイズ化も業界トップも無理です。チャンガを追い抜くって?これではチャンガの足元にも及ばない。全員家族も同然だから誰もクビにしないと?どうか現実を見てください。バイトを一人辞めさせれば済むんです。何億ウォン損すれば目が覚めるんですか?商売とは利益の追求が、、」
「俺は!それが商売ならやらない!あの人とは違うんだ!」
「その結果は?追い出されるんですよ。私は、社長が損するのはイヤなんです。」
「追い出されて億単位の損害を被るだと?チャンガは敵だ。敵は攻撃するものだろ。だから気にしない。俺が頭に来ているのは、味方のお前のせいだ。」
「私はただ社長のためを思って、」
「何故だ!何故俺のためにする事が俺の仲間を切ることか?」
「ごめん。怒鳴ってすまない。少し頭を冷やしてくる。」
外に出て行こうとするセロイをイソは防御し、続けて言う。
「お気持ちはわかりますが、私はマネージャーです。理想を並べて立てても結局ここを追い出されるし、また同じ事が起きるかも。私は社長に人生を懸けました。責任を取らないと。現実的な代案をください。」
セロイは言う。
「ビルを買う。現実的な代案だ。」
「アドバイスをしたくて。セロイが好きであの店にいるのよね?チャンガとの過去についても知ってるわよね?チャン会長とは正反対のやり方で自分を証明したいのよ。知っての通りその道は険しいわ。本人にとってもそれを見守る人にとっても。彼は変わらないわ。彼は誰にも変えられない。とても強いから。味方になりたければ彼を変えようとせず一緒に歩む覚悟をすることよ。理解するの。」
「あなたには理解できるようですね。」
「理解できないからセロイの反対側にいるの。」
イソは、セロイへの気持ちを再確認しセロイとその仲間に手を出すヤツらを叩きのめすと誓う。
トニーのためにSNSでクラブを断罪し、グンスに謝りに行く。
イソに告白したグンスには相変わらず社長との間を邪魔するなと酷いことを言って帰るのだが。
新しいビルを購入し、タンバム2号店としてオープンしたタンバム。
会長デヒは驚く。
来たばかりなのに、イソのいないタンバムは想像もつかないとセロイが言った頃。
イソは、チャンガ会長デヒのもとを訪れていた。
補足と勝手な考察
セロイと本気でぶつかるチョ・イソ
第8話は、セロイとイソが本気でぶつかる回でした。
普段セロイは誰かと口論するような事はないのですが、おそらくイソの事を本当に信頼していて、一番自分の事をわかってくれていると思っていたイソが仲間を切るとまた言い出したので本気で怒ってしまったという事だと思うのですが、徐々にセロイとイソの関係が変わり始めていることを明示する素晴らしいシーンだったかと思います。
個人的には、言い合って、セロイが出て行こうとするときにイソが横に移動してセロイの行手を阻んで、さらに現実的な解決策を提示しろ!と言い寄るシーンが本当にチョ・イソというキャラクターを良く表しているなと思いました。
動きはカワイイけど、好きな人にも絶対引かない。
昼と夜、超人と末人
第8話では、オ・スアがチョ・イソにアドバイスをするという珍しい回でした。
このあたりから、今まではセロイはオ・スアが好き以上だった関係に徐々にチョ・イソが入り始めます。
スアは、セロイについて以下のように言います。
「チャン会長とは正反対のやり方で自分を証明したいのよ。知っての通りその道は険しいわ。本人にとってもそれを見守る人にとっても。彼は変わらないわ。彼は誰にも変えられない。とても強いから。味方になりたければ彼を変えようとせず一緒に歩む覚悟をすることよ。理解するの。」
「理解できないからセロイの反対側にいるの。」
ニーチェ「ツァラトゥストラ」では、人間は「超人」を目指すべきであり、その道は険しい。「超人」を説明する鏡として「末人」(ニヒリズムのように「幸せ」であることの上にあぐらをかき貧しくなることも富むこともない)を説明する。
また、「世界は深い、昼が考えたよりも深い」という言葉で、人生において受ける様々な痛みや苦しみを抱えて生きるのは昼の光が考えるよりもずっと深く深い夜の世界であり、深い痛みや苦しみはすなわち喜びであると定義した。
セロイは、まさに「超人」を目指す人で、深い深い悲しみと痛みを感じながらもその人生を生き生きと生きて、おそらくもう一度生まれ変わっても同じように前を向いて生きていく。
そんなセロイを眩しそうに見つめるスアには、自分はそうなれないという葛藤が常につきまとっている。
スアは常にセロイとは反対側にいて、チョ・イソはセロイの懐に入り込んで一緒に進んでいってしまう。2人の生き方の違いが明確に出た回でした。
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