主な登場人物
チョ・イソ(キム・ダミ):パク・セロイに恋をしタンバムのマネージャーとなる。
チャン・デヒ(ユ・ジェミョン):チャンガの会長。お金と権力でセロイを抑えつける。
チャン・グンウォン(アン・ボヒョン):会長デヒの息子。セロイと因縁を持つ。
チャン・グンウォン(アン・ボヒョン):会長デヒの息子。セロイと因縁を持つ。
オ・スア(クォン・ナラ):セロイの初恋の人。
あらすじ
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死の淵をさまようセロイは、夢の中で父親に会う。
元ヤクザのスングォンに連絡をとったグンス。警察がかけつけセロイは病院へと運ばれる。
グンスとイソはそのままグンウォンとヤクザに連れさられてしまう。
スングォンは、昔のつてでヤクザの居場所を突き止め、グンスとイソの居場所を聞き出そうとする。
殴られ睨みつけたスングォンだが、警察に連絡し助けてくれと言う。
元仲間のヤクザは
「前科者の言葉を誰が信じますかね。」
と言うが、スングォンは言う。
「自分の価値を自分で下げて安売りする馬鹿め。確かに状況は変わった。信じてくれるさ。この俺は、梨泰院クラス本部長のスングォンだ。俺の価値を勝手に決めるな。」
スアは、チャンガ会長デヒと話す。そして退職願を提出し退職する。
その際に、10年間記録したチャンガの不正ファイルを見せる。そして、グンウォンを止めろと脅す。
イソは縛られた縄を根性で外す。
なんとか逃げようとグンスの縄も外す。
グンスはイソにセロイは自分を助けて車に轢かれたといい、謝ろうとするが遮られる。
「もし万が一セロイさんになにかあれば。」
「やめて。絶対に打ち勝つわ。代表は絶対私を失望させないの。」
セロイは夢の中で父親と橋を渡ろうとしていた。
「どこへ行くの?」
「二度と苦い夜のこない場所だ。この橋を渡ればつく。」
セロイは、イソの言葉を思い出していた。
イソは、ニーチェのツァラトゥストラをよみながら言う。
「わかったわ。もし来世があるなら私は生まれてきたくなかった。生きるのってつらいでしょ。」
父親は言う。
「今までつらかっただろ?」
セロイが答える。
「うん。すごくね。何てことない。問題ないって頑張ってきた。でも本当は1日も楽な日はなかった。父さんが恋しかった。誰かを憎みながら生きる事自体がつらかったよ。抱きしめても?」
「生まれ変わっても父さんの息子でいたい。」
父親は言う。
「まったく本当に子供みたいだな」
セロイが答える。
「本当に。大好きだよ。」
イソは言う。
「すごくつらいのに、代表にあってからはこの一節がすごく心にしみる。」
〜何度でもいい。むごい人生よもう一度〜
そして、セロイは言う。
「父さん、どうか安らかに。俺は行かない。デートがある。ごめんね。一生苦い夜を過ごしても。違うな。この先はもう苦い夜ばかりじゃないよ。俺を必要とする仲間がいて、彼らと過ごす明日がワクワクするし待ち遠しい。そんな楽しみがある。父さんには、もう会えない。その恋しさは胸に抱いて生きていくよ。」
〜何度でもいい。むごい人生よもう一度〜
「そういうものだ、セロイ。それが人生なんだ。生きてさえいれば全てが何ということはない。本当だ。なんて、誇らしい息子だ。これからも信念を貫けよ。セロイ。」
そして、現実の世界に戻ったセロイは大声で泣く。
すべての苦い夜を吐き出すように泣く。
イソとグンスは、グンウォンが部屋に入ってきたタイミングを見計らって反撃し逃げ出す。
セロイは病院を抜け出しイソを助けに行く。
スングォンはセロイを乗せ車を会長デヒのもとへ走らせる。
イソとグンスは走って逃げるが、ヤクザがやってきて挟み撃ちにされてしまう。
会長デヒがイソの居場所を知っているという情報を得たセロイは、デヒに居場所を聞く。
デヒは教えない。
そして、言う。
「俺に土下座できるか?」
セロイは会長デヒをじっと見つめて思う。過去何度と無く土下座を要求されその度に拒否してきた。
死よりも上があるとしたら会長への土下座もその一つだった。
だが、今この瞬間、セロイは何万回でもできると土下座した。
補足と勝手な考察
チョ・イソ、根性で逃げ出す
第15話は、イソが捕まってしまいますが、根性で逃げ出します。
「代表は絶対私を失望させないの。」
といってセロイが絶対死なないと信じている。
チョ・イソは大企業の専務になってもチョイソ。すごい根性。
セロイの復讐の旅はついに終着駅へ
セロイは、生死の境をさまよって父親と話をします。
この橋を渡ればもう苦い夜は来ないと言われた橋を渡らず言います。
「今までつらかっただろ?」
「うん。すごくね。何てことない。問題ないって頑張ってきた。でも本当は1日も楽な日はなかった。父さんが恋しかった。誰かを憎みながら生きる事自体がつらかったよ。抱きしめても?」
「生まれ変わっても父さんの息子でいたい。」
「誰かを憎みながらも生きる事自体がつらかったよ。」
セロイのこれまでの人生と、これからの人生を表す素晴らしい一言です。
エピソード13の考察でも書きましたが、ニーチェのツァラトゥストラの毒ぐもにもあるように、復讐などやめて高みを目指そうというのがニーチェの考え方です。
セロイもまた、ここまで復讐心を持つことでなんとか生きてきましたが、もう復讐心をなくしても生きていけるほど大切な人たちができたということを象徴する回でした。
永劫回帰「何度でもいい、このむごい人生をもう一度」
ニーチェの思想に永劫回帰があります。人間はこの同じ人生を何度でも繰り返す。
だから、次の人生で頑張るとかやめて、この人生を(それがどんなに辛い人生でも)高みを目指して生きよう。というのがニーチェの主張です。
イソは、そんなの全然わからない、と思っていたけどセロイに会ってその意味がわかるようになったと言います。
ツァラトゥストラの中では、以下のような文です。
地上に生きることはかいのあることだ。ツァラトゥストラと共にした一日、一つの祭りが、わたしに地を愛することを教えたのだ。「これが、ーー 生だったのか」わたしは死に向かって言おう。「よし!それならもう一度」と。
セロイもイソも、辛い毎日だったが、それでもなをもう一度人生があるなら同じように生きていきたいと願う。
まさにこのドラマのテーマそのものの回だったかと思います。
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