【Netflix】〜その年、私たちは〜オマージュ映画と勝手な考察。第七話「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(ネタバレあり)

2022年1月26日水曜日

その年私たちは ドラマ

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第七話「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」

オマージュ映画の概要



映画のあらすじ

ディカプリオとトム・ハンクスで映画化された「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」
映画ではとにかく天才詐欺師のディカプリオがいろんな職業のフリをしてトム・ハンクスから逃げまくる。
結局捕まってしまうが、服役中にその能力でトム・ハンクスが追っている犯人を言い当てたことからFBIにスカウトされ、晩年はFBIに協力しながら暮らすというお話。





第七話のあらすじ

第一話のあらすじはこちらから。
第二話のあらすじはこちらから。
第三話のあらすじはこちらから。
第四話のあらすじはこちらから。
第五話のあらすじはこちらから。
第六話のあらすじはこちらから。

ウンとヨンスは、泣きながら話したことが気まずくなってしまい、翌日のドキュメンタリーの撮影をそろって逃げ出してしまう。
ふたりとも友達もおらず行く場所に困って図書館に行くがそこでまた偶然出会ってしまう。

仕方なくふたりは食事をともにする。
ウンは「返事を聞いていない。どう過ごしていた?」と聞く。
ヨンスは「どうって?卒業して就職して元気にしてた。」と答える。

「それだけ?昨日は、」とウン。
「昨日はちょっと飲みすぎたの」とヨンス。

何かあったなら自分を頼ってほしいウンと、弱みを見せたくないヨンス。
ついにウンは切れてしまい、
「そう、この気持ちだ。付き合っていた時と同じ。僕はただ無力で君がどんどん遠ざかるのを見ているしかない。君の大丈夫を信じるしかないし、何でもないと言われたらそれ以上心配できない。別れようと言われたら、ただ受け入れるしかなかった。」
「君が再び現れたら、今までどうしてたか、なぜ僕の前に現れたのか何も知らないまま受け入れるしかないのか。」
「はっきり思い出したよ。もう、うんざりだ。」

ウンと喧嘩した事が気になるヨンスはウンに会いにいくが、アイドルのNJに呼び出されたウンがNJで話しているのを見てしまう。

気まずいふたりだが、突然ドキュメンタリーのスタッフに拉致され、撮影旅行に連れ出される。




オマージュ箇所

残念ながら、逃げ出すという部分以外のオマージュは見つけられず。
見つけたら記載します。

第三話のタイトルでもある「10 things I hate about you 邦題〜恋のからさわぎ〜」からのオマージュだと思われる図書館で本を挟んで見つめ合う場面ですが、本作では過去と現在ともに出てきて重要な役割を果たしています。

過去の場面では、太宰治の「人間失格」とニーチェの「ツァラトゥストラ」
現在の場面では、「旅の始まり」

特に、ニーチェの「ツァラトゥストラ」については、本作全編を通しての思想として度々使われていると思われる箇所があります。
また、キムダミさんの過去のドラマ「梨泰院クラス」でもニーチェの「ツァラトゥストラ」が引用されています。
たぶん、偶然ではないかと。

梨泰院クラスのチョイソは
「ずっと意味のわからなかったこの詩の意味がやっとわかる気がしてきた。」
〜 何度でもいい。このむごい人生をもう一度 〜
と言います。

これ、一生懸命探したけど見当たらず、日本語の手塚富雄さん訳の本では以下の箇所かと思います。
〜 「これが生だったのか。」わたしは死にむかって言おう。「よし、それならもう一度!」と。 〜


ニーチェは「永劫回帰」と呼ばれる、”人間は何度でも同じ人生を繰り返す”という思想を説いたと言われます。これは輪廻転生とは違い、生まれ変わってもまた今と全く同じ人生が待っているという意味で、この人生を無駄にせず、悲しいことや嫌なことも含めて幸せな人生にできるようにするべきだという考え方だと言われます。

本作でも度々、過去と全く同じ現在を描くことで、「デジャヴュ」という言葉を使って2つのループを表現し、そのループをどう抜け出して2つのループではなく人生の1つのループとして幸せな人生にしていくかが大きなテーマになっているかと思います。







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