結論
「答えはひとつではない」という答えを楽しむ
AIは人を愛することができるか?
10年くらい前(2010年ころ)まではAIが友達だったり恋人だったりする未来が来るなんて、かなり突飛な妄想かと思っていたものだけど、2021年現在ではそう遠くない未来に確実にそうなるんだろうなという感覚にはなってきています。
本書では、このような「問い」に対して、あなたがどのような「答え」を出すのかを問いかけ、そして様々な角度からその答えの例を示します。
自分が考える「答え」とは違う答えに触れ、それを否定してみたり肯定してみたりなぜそういう考えに至るのかを考えてみてはいかがでしょうか。
Q.もしあなたの恋人がAI人間だとわかったらどうしますか?性格の設定は理想的でこれ以上の人はいないだろうと思えるほどです。しかしAI人間ですからあなたへの愛はプログラミングによる機械的な反応で人のような感情はそこには存在しません。A.1「答え1:別れる」私なら別れると思います。いくら人と見分けがつかないとは言え、そこには愛情がないからです。こちらからの愛は一方的で相手は何も理解していないわけですから恋人としての関係は成り立ちません 。A.2「答え2:問題ない」人から見て全く気がつかないくらい完璧に人を演じているのなら、それは人であると思います。もし厳密に言えば違うと言われても、それはどうだっていいように思えます。A.3「答え3:AI人間としての(新しい)心を持っている」たとえプログラムであってもそれを心と呼んでも良いのではないでしょうか。AI人間に人としての心がなくてもAI人間としての心はあると考えてもいいと思います。そうなればAI人間としての愛情を持ってくれているのですから愛情は成り立っています。
自分ならどう思うかな?友人や家族にはどう答えるかな?
あなたの答えに近い考え方はありますか?
どれが正しいとか、どれが間違っているとかよりも、どのような角度から光を当てるとどのような考え方に至るのかを複数の方向から考える癖をつけることのほうが重要かと思います。
この問いだけでも、
・意外と人は「心」や「感情」や「愛情」といった形のないものを信じているんだな
・人間が「心」や「感情」や「愛情」をもっているとどうやって証明したらいいのかな
・子供をよく観察していると、恋人と別れて泣いているドラマを見て親が泣きそうになっているのをじーっと見ていて、「あぁこういうときには”悲しい”んだな」と学習している姿を見かけます。人間って本当に「悲しい」という感情を持っているのかな?それとも「反応を学習」しているのかな
などの発見があります。
あなたならどんな答えをどんな理由で答えますか。
参考図書
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答えはマラリア。コロナになる前には感染症に関して本当にのほほんとしていましたが、本当に経済や価値観すらも変えてしまいますね。