結論
「人と同じであるべき」という強迫観念に満ち溢れている。
そんな強迫観念から逃れるための心の体の逃げ場をどうやって用意することができるか?
それだけが大人が子供にしてあげられること。
学校が嫌い
私は、中学校まで本当に学校が嫌いで行きたくなかった。
毎日胃が痛くなるような思いをして(比喩ではなく)学校に行っていた。
今思えば、すぐに辞めてしまえば良かったのにとも思うけど、そのころは義務教育って、行く義務がある教育だとばっかり思っていた。
義務があるのは、親のほうで、子供が教育を受けたいと言っているのに受けさせないのはダメ。
子供は教育を受ける権利を有しているだけで、「行かないといけない」わけじゃない。
いやなら行かなくていい。
そんなことすら、あの頃は誰も教えてくれなかったし、両親にしても「知らなかった」んじゃないかと思う。そのくらい戦後世代は何も知らない。(ネットがなかったというのは想像以上に人の知識を奪い取る)
NHKでも、学校に行きたくない、行きたくても行かれない生徒たちの物語をやっています。
10代に伝えたい人生を前に進める名言集
本書では、多感な10代に向けた名言集という体裁で様々な方々の名言とお話がのっています。
そのあいだの小話の形で、タモリさんの話が載っています。
リンク
ひとりが好きで、集団が苦手なきみへ
友だちがいない、グループで行動するのが苦手というきみ。学校では、何かというとグループで行動させられます。学習をはじめ、研究、レクリエーションなど。
そこでなじめないと、「協調性がない」とレッテルを貼られてしまう……。クラスメイトからも、友だちがいないと、”ぼっち”と言って、からかわれる。
誰かといっしょにいないと、人間として欠陥があるのではないか、と思われてしまう。
そういう傾向に警鐘を鳴らすのが、お笑い界の巨人といわれるタレントのタモリです。
「もうそろそろ、友だちがいないと恥ずかしいみたいな風潮は終わりにしないとね」と彼は言います。
「友だちがたくさんいないといけないという教育はおかしい」と。
幼いころから、大人びた性格、くわえて複雑な家庭環境で育ち、かなり変わった子どもだったタモリ。
幼稚園を見学に行った際、「ギンギンギラギラ、夕日がしずむ~」
を、手をひらひらさせながら歌っている園児たちを見て、 「おれは、とてもこんなことできない!」と、入園を拒否。
小学校に入るまで、坂道に立ってひたすら人間観察を続けたそうです。
小学3年生のときには、事故で右目を失明。けれども、ふさぎこむこともなく、野球をやったり、劇の台本を書いたり……。
家に帰れば、祖母に教えてもらいながら、料理に精を出し、港でボーッと大好きな船を眺め、通りで人間観察に興じるマイペースぶり。
人からどう思われるかなどは気にせず、自分の興味のあることにひらすら熱中していました。
大学を中退し、サラリーマンからタレント・タモリとしてデビューするまでのいきさつは有名です。
いろいろな人との出会いで、天性の才能と、ひとりのときに蓄積した笑い"のベースを見出され、いまや大御所となったタモリ。
いまでも「友だち少ない。
「友だちなんかいらないって」と言います。
「あの歌が大嫌いなんだよ。小学校に入ったら『友だち100人できるかな』って。
そんなことで人生決めんじゃないよ」。
友だちがいないと悩むより、まず自分が自分であることを心地よく感じることを実践してみてください。
なんでもいい。好きなこと、興味があることをやってみる。
そうすれば、きみの世界は、違う方向にひろがっていくはずです。
必要最低限の人間関係で生きていける世の中へ
私は本当にひとりが好きで人間関係はできるだけ少なくして生きていきたいと心から願っています。
でも、どれだけ頑張ってもやっぱり今の所、ひとりでは生きていけない。
もう少し世の中が成熟すれば可能になるのかもしれませんが、なんとか人とやっていくしかない。
無理に人付き合いをするよりは自分にとってベストな形での人間関係で生きていければそれでいいのではないでしょうか。
今週の気になったニュース
誰かと一緒じゃないとできないこと、はこれからどんどん減ってくるのでしょうね。
本当に良い世の中になってきた。
本当に良い世の中になってきた。