【書評】新聞のなかの人が新聞というメディアをどう捉えているか良くわかる『5年後、メディアは稼げるか――Monetize or Die?』

2021年4月30日金曜日

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本記事は昔の記事から抜粋加筆修正して書いています。

結論

自分の昔のブログも見返していたら、佐々木 紀彦さんを存じ上げない時代に佐々木さんの本を読んでいた。今となれば、NewsPicksの立ち上げなど幅広くご活躍で見ない日はないくらいですが、当時はまだ一般的にはそれほど知られていない時代。

2013年に5年後と言っているので、2018年。2018年では、新聞の発行部数は約4,000万部。まだ新聞各社も赤字とまではいかなかったかと思いますが、(朝日新聞社では、メディア事業で営業利益39億円。)2020年では、発行部数は約3,500万部、朝日新聞社でメディア事業で営業損益50億円のマイナス。不動産事業で相殺したり、元々の資産が数千億円もあるので、すぐに潰れると言うことはないかと思いますが、「稼げてはいない」。


この時代はまだ、新聞や雑誌がそれなりの価値を持っていた

以下が当時の記事内容です。
まだまだ新聞や雑誌がそれなりの価値を持っていたんだなぁと言うことが背景にあってこれから価値なくなってしまうよ、20年以内にはね、と言っていますが、あれから8年で既に我々の親世代でも新聞など取らなくなってしまい、完全に新聞を読んでいる人の方がマイノリティな世界になりましたね。

著者も繰り返し言っているように、新聞、雑誌業界は大変化を起こしています。
一刻も早くウェブ時代の新しい「稼ぎ方」を見いださないと、メディア業界が焼け野原になるからです。
実際日本に先んじて、ウェブの大波に襲われた米国では、経営危機に陥るメディア企業が続出。リストラが吹き荒れ、過去数年間に、雇用者数が3割も減ってしまいました。

雑誌は能動的に買うと言う行為が発生するために、急激に売り上げが落ちている。
しかしながら、日本の新聞は、受動的に受け取る仕組みを構築したために、まだそれほど売り上げが落ちていないのだそう。
一度購読してしまうと、辞めるのにも労力いりますしね。

そんな状況もあり、新聞社では未だに紙の媒体がエリートでウェブはサブのような扱いで、新しいビジネスモデルを作りあげようと言う動きがほとんどない。
しかし、僕らの世代で新聞をとっている人なんてほとんど聞いた事がない。 
理由は明快で、買う価値がないから。 
あと、20年もすればそういう人たちばかりの世界に日本はなります

なかの人には、未だに新聞や雑誌はコンテンツ力があると思っている人も多いようなのですが、もうそういう時代ではないですよね。
新聞や雑誌がコンテンツ力があるのではなく、コンテンツ力がある個人がいるだけです。
これからの時代は、本当にコンテンツ力があるのなら、会社ではなく個人にお金が流れる世の中にどんどんなっていきます。

我々は、○○(会社名や役職)だから。
それは、見ている側からしたら本当にどうでもいい事です。
価値は受け取る側が決めるのであって、発信する側が決めるのではない。 
本当に全く関係のない業界の話しだから辛辣に言えますが、省みて自分がやっている事も全く同じ事が言えます。
中にいると言うのは、本当にいろんな事が見えなくなります。


時代は圧倒的なスピードで変わっていっている

たった8年、でも本当に完全に世界は変わりましたね。
ここ3年くらいは本当に圧倒的なスピードで世の中が変わっていることを肌で感じます。
この圧倒的なスピードに乗り遅れないように勉強していきましょ。

参考図書

今週の気になったニュース


日本という国も企業も同じような悩みを抱えているんですね。
誰もが何とかしないとと思いながら、まず何からはじめるべきなのかがわからない。
私は最近「時間を作る」ことを初めて「とにかく勉強する」そして、「自分に自信が持てるくらい考える」のループを作ることなのではないかと考えていますがどうでしょうか。

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